ヒト乳頭腫ウイルスの感染によってできるウイルス性疾患です。液体窒素治療や漢方薬の内服によるいぼ治療を行っています。
原因
ヒト乳頭腫ウイルスが皮膚のごく小さな傷などから感染してできます。
症状
小児の手足や指によくできます。大人にもみられます。
境界線のはっきりした表面がかさかさとした数mm~大豆ぐらいの硬いできものですが、たくさん増えたいぼが融合するなどして数cmの大きないぼになる場合があります。
自覚症状はほとんどありませんが足の裏にできると、たこのように硬く盛り上がって、歩くときに痛みを感じる場合があります。
うおのめとの違いは表面に黒い血豆のような点々が見えることです。
治療
冷凍凝固法
液体窒素をいぼにあてて凍らせる治療法です。液体窒素を含ませた綿花をいぼ部分に数回あてます。この治療を1週間おきに繰り返します。
いぼがだんだん小さくなるか、かさぶた状に黒くなってとれていきます。
いぼの大きさやできている部位により治療回数は異なります。
顔や首にできたいぼは1回~数回で取れることが多い反面、足の裏や手のひらなど角質が厚い部分にできたいぼは治療回数が多くなる傾向があります。
ヨクイニン内服
ヨクイニンはハトムギ調整・抽出されたエキスを成分とする漢方薬でいぼ、みずいぼ、にきびや肌あれなどにも広く使用されています。
免疫反応を活性化することにより、いぼを消退させる作用があると考えられています。
錠剤と散剤(粉薬)があり、小児でも内服できます。まずは3カ月を目標に内服していきます。