円形脱毛症

原因

原因は明らかになっていませんが、もともとの体質に、きっかけ(誘因)が加わり、自分の免疫システムが、自分の毛包を攻撃するようになるために脱毛が起こると考えられています。

診断

毛髪の状態を詳しく診察するために、拡大鏡(トリコスコピー)を用いての診察を行います。
また一部、髪の毛を抜いて病気の勢いや毛の根元の状態を顕微鏡で確認することもあります。
合併症(甲状腺疾患や貧血、I型糖尿病、SLE等の自己免疫疾患)の有無を確認するため、他の病気の可能性を否定するために採血を行うこともあります。

治療

髪の毛の状態、病気の勢い、範囲、合併症の有無、通院頻度を総合的に判断して治療を行っていきます。

塗り薬

ステロイド剤	炎症・免疫を抑える事で進行を抑制します。
塩化カルプロニウム	血流を増やす効果があり、症状を抑制します。
ミノキシジル	発毛効果がある薬剤です。

処置

紫外線治療	炎症性の免疫細胞の働きを抑える効果があります。
局所免疫治療(自費)	意図的にかぶれを起こす薬剤を患部に塗布することで、免疫反応を抑える効果を期待します。
液体窒素	免疫反応を抑える効果を期待します。

日常の注意点

以下のことにご注意ください。

• 風邪をひかない
• なるべくストレスをためない
• 刺激を与えないこと(ゴシゴシ洗わない・マッサージしない等)